最近、好きな言葉・・・
良寛さんが、新潟の三条にいる時、大地震がありました。
その地震で子供を亡くして、悲嘆にくれる友人に出した
手紙です。
地しん(震)は信(まこと)に大変に候(そうろう)(中略)
うちつけにし(死)なばし(死)なずにながらえて
かかるうきめ(憂き目)を みるがわびしき
しかし、災難に逢う時節には 災難に逢うがよく候
死ぬ時節には 死ぬがよく候
是(これ)はこれ 災難をのがるゝ妙法にて候
かしこ 山田杜皐老 良寛
同じく被災した自分が生き残って、人々の悲惨な様子を
見るのはとても辛い事だ、しかし、災難に逢う時はこれは
逃れがたい物、死に行く時も同じく逃れがたい。
ならば、自然の摂理と受け取って、災いを受け入れるしかない
これが心に平穏をもたらす一番の方策でありましょう。
と言う意味だと解釈しています。
生きる上で、色んな困難があるでしょうが、この良寛さんの
言葉は、強く厳しい物ではありますが、優しい良寛さんの愛語
が込められています。
何か困難に遭遇した時、この言葉がきっと力付けてくれる
ことでしょう。