お気楽台所日記

お気楽おばちゃんのお気楽料理&七転び八起き日記

母の執念・・・恐るべし

【画像準備中】
スーパーの地元の名産コーナーに
「藤戸まんじゅう」を見つけ買いました。


父が仕事帰りに、駅の売店で買ってきてくれてたな〜
などと思いながら・・・(その頃、駅の売店はキオスクなんて
言ってなかったんよ) お彼岸でもあるし、食べたいしってね。

倉敷の藤戸町は、昔々、源平合戦があった古戦場です。
藤戸の合戦と言います。
一の谷の戦のあと、壇ノ浦までの間、瀬戸内海で小さな
戦が沢山あったようです。

当時は、倉敷あたりは一面遠浅の海。藤戸の海で
浅瀬を挟んで、源氏と平氏は対峙していました。
時の源氏の大将「佐々木盛綱」は、何とかして浅瀬を渡り
向かいの平家の陣地に攻め込みたいと思い、近くの浦人に
(今で言う漁師さんですね)浅瀬を渡る術を請うたのです。

そして、平家の陣地へ巧く攻め入る事ができたのですが
口封じのために、浦人は殺されてしまいます。

息子の死を知らされた浦人の母親は「佐々木と聞けば笹
まで憎し」と言って、山に生える笹の木を一本残らず抜いて
しまったということです
以後、その山には笹が生えなくなったと言うお話があります。
謡曲で「藤戸」と言うのがあり、お能でも演目にありますね。

今も「笹無山」という、地名だけですが残っていますよ。

戦のあと、亡くなった人の供養のため、お饅頭が供え
られたのが「藤戸饅頭」の始まりとされています。

薄皮のあっさりとした甘さのお饅頭で、素朴な味です。
今でも竹の皮に包んで売ってくれるのが、なんだか好ましい。

藤戸饅頭本店は「オールウェーズ3丁目の夕日」と言う
映画でロケに使われました。
界隈は古い町並が残っています。

また、戦の後、法要して経を収めた「経塚」や
盛綱が馬を乗り出した「乗り出し岩」「藤戸の渡し跡」
初夏には沙羅双樹の花がが咲く「藤戸寺」など
歴史がお好きな方なら、きっとロマンを感じることが
出来る場所が今も残っています。

でも、ほのこは、熱いお茶とお饅頭が美味しいです
いつものように、花より何とかですね・・・