お気楽台所日記

お気楽おばちゃんのお気楽料理&七転び八起き日記

湯漬け

室町時代の将軍 足利義政さん。湯漬けがお好きだったようです。

NHKの「知るを楽しむ」と言う番組では、今月は歴史上の
人物にスポットを当て、どんな食事をしていたのかを、分かり
やすくお話してくれています。

前回は平安時代藤原道長」でした。
今回は足利義政将軍のお気に入り。。。湯漬けだったそうです。

毎日毎日、臣下の大名家から接待攻めで、あっさりしたものが
食べたかったと言う事らしいです。将軍も大変です。
接待もお仕事のうちだったのですからね。

室町時代は、禅寺などで「御出汁」を使って、煮物などに
旨みを付ける事が始まったそうです。昆布と椎茸の御出汁
で味付けした精進料理です。

将軍の湯漬けは、ご飯にこの「御出汁」をかけたもの・・・
味噌や醤も発達して、美味しい料理を味わって食べるように
なったんだそうです、和食の原点ですね。

湯漬けは平安時代も食べられていたようです。
お江戸の庶民は、朝ご飯を炊いて、そのご飯を晩には湯漬けで
食べるといった習慣だったようで、武士も「茶漬け」で夕餉と
言う場面が、時代小説にも出てきますね。

冷えて少し硬くなったご飯の合理的な食べ方なのですね。
今もお茶付けは限りなく美味しい、胃に優しい食べ物です。