お気楽台所日記

お気楽おばちゃんのお気楽料理&七転び八起き日記

術後5週間

術後一月を過ぎ5週間になりました。
やっと太腿辺りの筋肉痛も軽くなりました。

この期に及んで理解できた事。
いろんな人の力でここまでこれたと言うこと。
焦っても仕方なかった、時期が来れば先が見えてくると言うこと。
リハビリも症状も人それぞれ、他人と比べてはいけないこと。

私が入院した病院では、多くの股関節の患者さんが入院して手術します。
大方は術後3週間で杖歩行で退院です。
入院した時、看護士さんが「入院診療計画書」というのと、別個に
「人工股関節置換術を受けられる方へ(入院計画書)」と言うのを
渡してくれます。
3週間後の退院日が記されています。
私の場合5月11日手術で退院日は6月3日となっていました。
看護士さんは、これは予定だからあまり気にしないでと念を押します。

しかし、去年入院したときには、3週間で退院していく人たちを
横目で見ながら、必死でリハビリをやった記憶があります。
今回は3週間で帰るんだと、最初から希望というか、期待で頑張ろう
と言う気持ちでした。
入院診療計画書の方はDrの所見で、4〜6週間の入院治療となっていました。
でも、それは無いだろうと思う自分が居たのです。

術後2日目には、サークルに捕まって立ち、病室を出て廊下まで
歩くことができました。
3日目にはオシッコの管も取れて、サークルで看護士さんの見守り
でトイレに行けました。
4日目にはサークルで自立できたのです、これは順調の極み
看護士さんも、同じ手術をした病棟の先輩にも「早いね」と
ほめてもらいました。
そして、2週間目に入る頃には予定通り杖歩行の練習が始まりました。
しかし、ここで私は忘れていました。
去年と同様、2本杖での歩行から練習が始まったのです。
普通ならいきなり1本の杖から始まるのでしょうが・・・

5月末ごろには2本杖で自立ということのなりましたが、時々
右側が力が入らなくなったりして、不安も出てきました。
今から考えれば、1年ちょっとの間「患側」という事で庇って
来た脚でした。やはり力が不足していたのでしょうね。
1本杖での歩行もぼちぼち始まってはいました。
理学療法士(PT)さんに退院のことを相談すると
2本杖で退院する事もできますよと言ってくれました。
それから、退院に課せられた「課題」を消化することになりました。
階段昇降と病院から出て外を歩くこと。これもなんとかクリアー
できました。
でも、3週間目が近づくにつれてだんだん焦りが出てきました。
看護士さんにも「早く退院したい」と言ってる自分がいました。
夕方回診に来られた若い先生(執刀医のベテラン先生の補佐役の先生)にも
「3週間目が来るのに退院できそうになくて焦ってます」と訴える私がいました。
先生は「まあ、人それぞれだから、あまり焦らないでね」とやんわり
と諭されました。
病棟の師長さんも心配して声をかけてくれました。
看護士さんはリハビリの進み具合や、自宅に帰っての事など
詳しく聞いてくれました。
ああ〜わがまま患者だったこと。

そして、6月2日。病院の創立記念日でリハビリも回診も無し。
3日の退院も無しと腹をくくったら少し気持ちも落ち着きました。
病棟内は2本杖でとのPTさんの言いつけでしたが、病室から近い
トイレなら1本で行けそうだという気になり、ゆっくり歩くと
なんとか行けました。

昨日できなかったことが今日はできるようになるということは
去年も経験済みです。

翌3日、朝の回診でいつもニコニコ顔のベテラン執刀医先生。
「そろそろ退院かな?来週も居るか?」
若先生後ろで「6日の日曜が希望とか?」看護士さんに言った覚えが
有りました。
私「早く帰りたいです、うーん、今週はリハビリも今日明日、木曜と金曜だけなので、リハビリ頑張って来週の初めには帰りたいです」
先生ニコニコして「うん。退院の日取りを決めていいよ」

迎えに来てもらう兄貴とも相談して7日月曜日に退院と決めて、看護士さんに伝えたのでした。
リハビリの時間にPTさんにトイレへ1本杖で行けた事を話すと
「それで良いですよ」と笑ってくれました。
退院の事も話すと「じゃあ、7日はリハビリはどうします?」
もちろん月曜日最後にリハビリをお願いしたいのでその旨伝えました。
人間、少し気分が楽になると体も動くようになるのか、1本杖での自立もできて、週末土日はゆっくり休養という気分にもなれました。
そして、6月7日に無事退院することができました。
この日のリハビリは、退院時のチェック、歩行速度や関節可動域
の測定などだけで、歩く練習もありませんでした。
4週間ほどの入院で病室を去ることができました。

思えば・・・
私の筋力や関節の具合を知って、歩けるように上手に誘導してくれるPTさんの技術は凄いです。
そして、リハビリの進み具合を見ながら退院時期などを見立てて
下さる先生の目も凄いものです。
患者の気持ちを汲んで優しく力付けてくれる看護士さんの心遣いも
有り難くて感謝の一言です。
作用療法士の方の生活面での細かい指導にも頭が下がります。
病棟の患者さん仲間とも話をすることで元気を頂きました。

応援してくれた友人たち、ここにコメントを下さる皆さんの
応援もたくさん励みになりました。

あらためて「人様にお世話になって、力を頂いて生きてる」
と思い知らされました。

今まで見守ってくれた近所の皆さん、職場の上司。
色々と心配してくれてお世話になった兄貴や兄嫁、義兄や姉貴
感謝の気持ちでいっぱいです。

長くなりましたが、去年は言えなかった事、どうしてもお話しておきたかったのです。
同じ股関節を病んでおられる人にもちょっとだけ参考になればとも思います。

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