とかくこの世は・・・
上方落語に「貧乏花見」と言うのがあります。
江戸落語では「長屋の花見」でおなじみですね。
その中で、良い着物を来て、ご馳走を詰めた重箱と酒樽を持ち
ぞろぞろ花見に繰り出す人々を羨む、長屋の貧乏な男を、同じ
長屋の男が諭して言います。
『あの人らはな、前世にえぇことしはったんで、今えぇ夢をみ
たはると思といたらえぇねん。
と角この世は夢の世、向こぉはえぇ夢見たはるねんがな。』
仏教の影響でしょうか、昔から、日本人はこのように人生を
考えていたんですね。
とかくこの世は仮の姿、お客で来ていると思うと、気持ちも
楽になるということかしら?
明日の事、一年後、10年先・・・思い煩う今日この日
そんなことをちらほらと考えながら、今日もまた夜が更けました。